ここ最近「beatmaniaⅡDX」というゲームにハマっている。
始めたのは半年ほど前の5~6月頃、地元の友人らと別のゲームをプレイしにゲームセンターに入った際、そのゲームが埋まっていて、待ち時間に始めたのがきっかけだった。その日以降、beatmaniaをしにゲーセンに行く機会が増えている。私がbeatmaniaにハマったことで地元の友人の一人もbeatmaniaにハマってくれて、その友人と一緒にゲーセンに行ってプレイすることが多いのもより執心っぷりを加熱させる要因になっている。
今回はそのbeatmaniaⅡDXというゲームについてここ半年で得た考察を魅力編、上達編の2パートに分けて書き綴ろうと思う。今回は魅力編と称して、このゲームは一体何が面白いのかということについて書く。
そもそもbeatmaniaⅡDX とはどんなゲームなのかを説明しておこう。
図1:beatmaniaⅡDX の筐体
図2:beatmaniaⅡDXのプレイ画面
図1では色々なボタンの説明があるが、基本的には図1の白い鍵盤が図2の白い音符、図1の黒い鍵盤が図2の青い音符、図1のターンテーブルが赤い音符に対応しており、図2の下にある赤い線と音符が丁度重なる瞬間に押せると高い評価をもらえる、という至ってシンプルなゲームだ。
音符は流れてくる音楽に合わせてリズムよく落ちてくる上、鍵盤を押すとその鍵盤に対応した音が鳴るため、上級者のプレイはさながらサントラのような綺麗な音楽になるし、田口のような初心者のプレイングではリズムが合ってない音符が多く、聞いててぎこちない音楽となる。
では、このゲームの何が魅力なのか。個人的には以下の3つが挙げられると考えている。
1.大衆音楽とは違う音楽に触れることができる
上達のための一つの方法として、課題曲を聴き込む、という方法がある。全く聞いたことない曲よりも何度も聞いた曲の方がリズムが取りやすいのは当然のことだろう。しかしそこで障壁となるのが、beatmaniaでは大衆音楽が全くと言っていいほど収録されておらず、KONAMIの音ゲーでしか聞く機会のないような曲ばかりが収録されている。
はじめはもっと色んな曲を収録してくれれば良いのに、と思っていたが、beatmaniaのサントラを聴き込むうちに、大衆音楽には馴染みの薄いようなエッジの利いたアレンジの曲が多く、そのアレンジがゲームの譜面となってプレイヤーを楽しませているということに気づき、今ではすっかりbeatmaniaのサントラをヘビロテするほどになっている。
2.演奏の評価が詳細に出るので成長を実感できる
今までクリアできなかった曲ができるようになったり、コンボが繋がらなかった曲がフルコンボできたりするのは単純に嬉しいし成長を実感できる。
今まで散々続けてきたバドミントンや将棋では1時間くらい練習したところで自身の成長を実感することなんてまずないが、beatmaniaは1時間でも今までクリア出来なかった曲ができるようになるとか演奏の評価が最高でCだったのがBに上がったりなどすぐに成長を実感できる。将棋と違って音ゲーのような分野は自分には才能がないと思っているので酷い結果でもあまり落ち込まなくても良い点も気楽にできるポイントだ。
3.楽器の演奏に似た楽しさを得ることができる
なんだかんだ言ってもこれが一番の魅力である。
当団体のメンバーは育ちが良い人が多いこともあってかピアノなどの楽器経験者が多いが、私はそうではないので楽器への憧れがあるが、お手軽に演奏の楽しさを感じられるのがbeatmaniaの最大の魅力だと考えている。
そんなに楽器を演奏したいならピアノ習えばいいじゃないか、と思われるかもしれないが都内でのピアノのレッスン料は1時間で5,000円くらいが相場なのに対しbeatmaniaならば1時間で1,000円もしないくらいで楽しむことができる。経済的でもあるのだ。
ピアノは習い事として優秀で、どうやら脳に良い影響を与えるらしいことが知られている。そのため高学歴者にピアノ経験者が多いことはもちろん、3~4歳にピアノを習った場合、ピアノのレッスン料を投資額として考えた場合、その60~200倍になって社会に還元されるというデータもあるそうだ(※1)。
beatmaniaⅡDXもピアノ同様、両手の指先を器用に動かし楽譜を演奏している先の部分までしっかり把握しなければならないことを考えると、脳にピアノに似た学習効果を与えることができるのではないかと考えている。
以上が約半年プレイした段階で田口が考えているbeatmaniaⅡDXの魅力だ。次回の投稿ではこの半年で上達するために田口が行った練習方法や、意識の変え方などを紹介する。
※1 中室牧子 「『学力』の経済学」にこのような内容が書いてあるらしい。私がこの内容を知ったのは別の文献だったが、どの文献だったかを失念。