前回の呼吸編に引き続き、今回は姿勢編です。
そもそも、何故か全4回という長編になろうとしている田口ノートを書き始めようと思った最大のきっかけは、去年の海城合宿で猫背の中学生が多いことに危機意識を抱き、自分含め海城バド部全体の姿勢をより良いものにしていきたい、というものでした。サッカーの長友選手も嘆いています→これ
今回の投稿では主に猫背の改善策のみにしようと思います。(O脚X脚の話もしようかと思ったけど止めました)
まず猫背の人の写真を見てもらいましょう。
図:偉人、正岡子規
失礼な気もしますが、有名でかつわかりやすい写真なので。
この正岡子規の写真を見ると、背中が丸まっていて頭の位置が背骨よりかなり前に出ていて、あごの首の角度が120度くらいと、かなりの鈍角になっています。
この姿勢では首や肩に頭の重さの負荷が大きくかかるので、かなりこりそうです。またあごも上がっているので鼻呼吸もしづらいと思われます。
おそらく普段の姿勢がこの正岡子規の写真みたいになっている人も少なくないはずです。猫背の人は次の2点を意識しましょう。
- 肩甲骨を寄せる
- あごを引く
スマホやパソコンを操作する際には腕が肩より前に出ていることが多く、その姿勢のままを維持していまうと肩甲骨が凝り固まって腕の可動域が狭まります。ラケットのスイング速度にも悪影響をもたらすでしょう。ですので、普段から左右の肩甲骨を背中で寄せる意識を持つと以前より良い姿勢が保ちやすくなると思われます。
また、あごが上がっている(≒顔が前に出ている)状態も鼻呼吸のしやすさに悪影響をもたらします。しっかりとあごを引いて、舌がしっかりと上あごにくっついている状態を維持すると良さそうです。
肩より上の話ばかりしてきましたが、立ち姿勢が猫背の人は足の裏の重心の位置をかかと寄りに、座り姿勢は骨盤を立てるように(お尻の下に手を挟んで背もたれに寄っかかった状態から上半身を起こしていくと骨盤が立っていくのがわかると思います)座るとより良い姿勢を保ちやすくなります。座り姿勢の理想はこのサイトを見てください→リンク先
その他にも姿勢を良くするための方法としてこまめに運動する、というのもあります。理想的には1時間おきに6分以上の運動を行うべきだそうです。中高生ならば休み時間おきに教室を出て(屋外に出ればなお良い)、学生・社会人ならば上手く運動のための時間を自己管理するのが良いです。
では休み時間にどんな運動をするべきか、ということですけど、ウォーキングやジョギングなどが有力だと思いますが、田口の部屋の過去の投稿にはこんなのもあります→ストレッチについて
姿勢を良くするためのエッセンスが積み込まれたストレッチが多く、最近田口はこのストレッチを行う頻度を増やしています。
以上で、姿勢の話を終わります。次回は睡眠についての話をします。よろしくお願いします。
参考文献:
石井直方「カラダが変わる!姿勢の科学」
伊藤和磨「アゴを引けば身体が変わる」
ZERO GYM「超姿勢力」
高橋大智「姿勢を変えれば9割のスポーツが伸びる」
マイク・ダウ 坂東智子訳「脳が冴える最高の習慣術」