予てから「海城生はIQは高いはずなのにどうしてバドミントンの配球は脳筋なんだろう」という疑問をもっていました。
海城将棋部の実力を見れば私より素晴らしい頭脳を持つ生徒が海城には沢山いることは分かります。ですが、その頭脳をバドミントンには活かされていることが少ないことを残念に思っていました。
そこで頭脳的にバドミントンというスポーツを解析し、実力向上に活かす手段としてゲーム理論を紹介しようと思います。私もゲーム理論を学び始めたのは最近なので、どちらかと言えば私が講義をするというよりかは一緒に学び議論する形になるかなぁと思います(というか、なってほしいです)。
今回はその1ということで、まずはゲーム理論とは何かということについて話したいと思います。
ゲーム理論とは「複数の意思決定をする主体が、その意思決定に関して相互作用する状況を研究する理論」です。もっと端的に言うと「相手がこの手でくるなら自分はこうしよう」を考える理論です。
このゲーム理論の生みの親といえるアメリカの数学者のジョン・フォン・ノイマンは元々トランプのポーカーを分析するためにゲーム理論を生み出しました。現在ではゲーム理論というと経済学を学ぶ際に必須の理論というイメージが広まっていますが、以前従兄弟と話した際「テニスの配球はゲーム理論の影響を受けて進化しているのではないか」という議論になりました。ゲーム理論の応用範囲はプロスポーツの世界にも既に及んでいるものと推察されます。
要は何が言いたいかというと、ゲーム理論は色んな分野で用いられているので一緒に学びましょう、ということです。
1/29の松濤練後に「エクレール ゲーム理論部」を立ち上げました。ラインのグループを作成したので興味の有る方は是非参加下さい!
次回はナッシュ均衡についての話をする予定です。どうぞよろしくお願いします。
※参考文献
川越敏司「はじめてのゲーム理論」
渡辺隆裕「ゼミナール ゲーム理論入門」