「ZEUS」を買うまでの経緯

皆さんは、「ローボールテクニック」という言葉をご存知だろうか。

この「ローボールテクニック」というのは行動心理学の言葉である。ローボールテクニックを用いた営業術の簡単な例を示すと、

相場が100円の物をこの店なら95円として宣伝していたので、いざ買おうとしてレジに出したら消費税が加わって102円になってしまった。この時、相場より高いじゃないか、と思っても結局レジに出した以上買ってしまう人が大半だと思う。

上の例のように最初は好条件を見せておきながら後で条件を悪くしても結局はそれを買ってしまうという営業テクニックを「ローボールテクニック」という。この説得技術の威力は絶大で、アメリカでは「ローボールテクニック」の使用を禁止されている業界もあるとのことだ。

ZEUS_TOP

 

上の画像はZEUSのTOPページの画像を切り抜いたものである。ここで私はアヒル1級品のSTANDARDを注文した。耐久性はガチョウのものより劣ると説明書にあったが、ガチョウのものより600円も安い。10,000円以上購入すると送料0円とのことで、8月の練習回数も考慮し6ダース購入した。

が、注文した数時間後、先方からメールが届いた。「大変申し訳ないのですが、こちらの商品の入荷が現在大幅に遅れてしまっており、
入荷予定がお盆明けの17日前後になってしまいそうです。
ご迷惑おかけしまして申し訳ございません。」

こちらとしては8月の松濤練は18日までに3回あるのでそんなに待っていられない。仕方ないので在庫のある商品はあるのか、と問い合わせたところ上の画像のCHAMPIONと他数種類の商品なら今週中に発送できるというのだ。またご迷惑をお掛けした代わりに1ダース毎に税込54円まける、とも言ってきたのである。

仕方ないので私はCHAMPIONを6ダース購入した。もし行動心理学に精通していない人ならば、安い商品こそ買えなかったが少し負けてもらえたし満足、というところだろうが、私には、これはまさに「ローボールテクニック」の見事な応用ではないか、という疑念が拭い去れずにいた。

これでシャトルの使い心地が悪かったら文句の一つでも言ってやろう、と思ったのだが、使用感は悪くなかった。私以外の者も実際に使用して特に不満は無いようだったので、YONEXのSTANDARDより500円安く買えたことを考えればそんなに悪い商品ではなかったと思う。

ネットで購入できる安いシャトルは他にもあるので今後ZEUSを購入し続けるかどうかは微妙だが、候補の一つには加えて良いと思う。しかし本当に在庫切れだったのかどうか、非常に気になるところである。今回の例は「ローボール・テクニック」の実用例として非常に参考になったので、何かの時に使う側になってみたいとも思った。

「「ZEUS」を買うまでの経緯」への2件のフィードバック

  1. 非常に勉強になった。
    16日、実際にシャトルを打ってみて、今後購入するかも検討してみたい。
    10月には、合宿・団体戦も控えているので、そろそろエンジン全開で頑張りたいものだ。
    16日、熱中症対策に、飲み物を多めに持っていこうと思う。

  2. なるほど、そんないきさつがあったのか。
    使い勝手は特に不便さ感じなかったです。

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